明かりの歴史

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弘法大使

提灯の伝承者は弘法大師

讃岐提灯は、弘法大師が中国からその技法を伝承されて香川県で発生したとされ、四国八十八ヶ所の奉納提灯として約10世紀の歴史があると言い伝えられています。そのため寺社特有の図柄や紋様を用い、絢爛極彩色に飾られた様々な讃岐提灯が宝物として神社仏閣に奉納されたものが現在も多数残されています。

歩み続ける讃岐提灯

香川県の提灯の製法の移り変わりは、大師伝来の蟷螂(とうろう)技法提灯から四国八十八ヶ所のお遍路さんが考案した折技法提灯 そして鎌倉時代と推測される「かご技法」提灯から室町時代~現代日本で使用されている一般的な提灯技法へと変わっていきます。 明治時代に入ると、ランプや電球の進出で衰退の一歩を辿ります。 しかし、この新しい光源の出現は讃岐提灯にとって新しい時代の幕開けとなり「明かりの彫刻」という新分野への挑戦となりました。

折提灯(おりちょうちん)

折提灯は野山の竹や笹を利用して作られた提灯の原型となったものです。 四国八十八ヶ所を巡るお遍路さんが考案したと伝えられています。

TERASU

讃岐提灯で香川の魅力を照らすプロジェクト!
当店が行っている折提灯体験を香川大学経済学部の学生さん達が、讃岐提灯を触れてもらうきっかけ作りとしてワークシップや栗林公園や神社・お寺などへの展示など新しい折提灯を精力的に取り組んで頂いております。
TERASU ~讃岐提灯で香川の魅力を照らすプロジェクト~ 公式HP (terasu-kagawa.wixsite.com)

讃岐一本掛け提灯

讃岐一本掛け提灯

江戸時代初期に殿様の病気・平癒・祈願提灯として考案されたもので、一本の竹ひごを切らずに三つの提灯原型をミリ単位で接合した提灯です。
一番内側の提灯は提灯の中に手を入れて複雑な龍神や神仏を手書き彩色します。この提灯を囲む二番目の提灯には、伝統的な祈願文やお経、祝詞などを書き込みます。 この二つの提灯を囲む一番外側の提灯には、三つの提灯が一点で合致するように製作接合し伝統的な図柄や模様等が施して現在に伝承されています。

江戸時代1610年当初に考案された一本掛け提灯は、御家騒動等の理由で中央の提灯を隠し見えなくなるように制作されその秘密を守る為、代々一子相伝の一本掛け技法として現在に伝承されています。 現在これらを製作できる技能者は国内一人だけです。

新讃岐一本掛け提灯

今までの古典技法に加え竹ひごをミリ単位で接合し折り畳む技法やブロック方式技法・多変形提灯技法という独特な技法が考案され、花の提灯や楽器の提灯などあらゆる形の提灯を製作することができるようになりました。
これらの提灯は「明かりの彫刻」と呼ばれ国内外に高い評価を頂いております。
新讃岐一本掛けによる作品はこちらです。

讃岐一本掛け提灯の内側

提灯の木型 提灯の内側
一番内側の提灯から製作し、2つ目の木型の中に1つ目の提灯が入り一番外側の提灯を仕上げます。一番内側の竹ひごは
2つ目、一番外側の竹ひごと全て繋がっています。複数の提灯は1つの提灯として折りたたむことが出来ます。
讃岐一本掛け提灯
龍の絵三重提灯


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